ハノイ市人民裁判所は8日、同市ソックソン郡在住のファン・タット・タイン被告(35歳・男)に窃盗詐欺罪で禁固3年半の判決を出した。
タン被告はバイクで通りを流し女性が一人でいるのを見つけると、「偽札と麻薬にかかわる事件の捜査を担当している刑事だ」と言って近付き、言葉巧みに貴重品を提出させては奪って逃げるという手口の盗みを繰り返していた。同被告は昨年3月24日に逮捕されたが、昨年1月から逮捕されるまでの3カ月間にハノイ市や近隣のビンフック省などで8件の窃盗・詐欺事件を起こし、総額約9400万ドン(約50万円)相当の金品を手に入れていた。
被害者の1人のフオンさんという女性の場合は、娘のキムさんを後ろに乗せてバイクで走行中にタン被告に呼び止められ、麻薬と偽札の取引に関わった容疑があるとして身分証と所持品を提出するよう命令されたという。同被告はフオンさんを警察署に誘導するふりをしてキムさんを一人にした後で、口実を作って再び自分だけキムさんのもとに戻りキムさんの持っていたノートパソコンを奪ってバイクで逃走していた。