タクシーのお釣りに冥器の紙幣、外国人観光客が被害

2018/07/24 04:59 JST配信

 ハノイ市を旅行中だった外国人観光客が、タクシーに乗った際のお釣りとしてベトナムドン紙幣に似た紙製の冥器を渡されるという事件がこのほど発生した。これを受けて、同市ホアンキエム区警察は21日、チャン・バン・フォン容疑者(男・29歳、紅河デルタ地方ナムディン省出身)を犯人として特定したことを明らかにした。

(C) thanhnien
(C) thanhnien

 被害に遭ったのは、スペイン人観光客のミゲル・エンジェル・フェルナンデス・ラメラス(Miguel Angel Fernandez Lamelas、男性・37歳)さんとエルナ・ブラスコ・エルナンデス(Elena Blasco Hernandez、女性・37歳)さんの2人。

 2人は16日19時ごろ、ホアンキエム区のレストランからロンビエン区のホテルに向かうため、フォン容疑者の運転する「サオベトナム(Sao Viet Nam)」のロゴをつけたタクシーに乗った。ホテルの前に着いて2人が50万VND(約2450円)札でタクシー料金を支払うと、お釣りとして「紙幣」3枚を渡された。

 翌朝になって2人はその「紙幣」が「ベトナムドン紙幣に似た紙製の冥器」だということを周りのベトナム人から知らされた。2人は犯人の責任を追及したくないと告げたが、国のイメージに傷をつけかねない事件だったことから、警察は直ちに捜査を開始し、犯人を特定して処分した。

 フェイスブック(Facebook)などでは、この紙製の冥器はシクロ(自転車タクシー)運転手から受け取ったものとの情報もあったが、これはデマだったことが分かっている。

 冥器は亡くなった人があの世で不自由しないようにお供えするもの。紙幣の冥器には、「ベトナム国家銀行」の代わりに「冥府銀行」、「故ホー・チ・ミン主席の肖像画」の代わりに「冥王」の図柄が印刷されている。

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