北中部地方ゲアン省ドールオン郡(huyen Do Luong)人民裁判所は28日、前妻にエイズ患者の血液を注入したとして逮捕・起訴されたグエン・バー・バー被告(男)に禁固3年2か月の判決を下した。
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被告とN・T・Lさんは以前、婚姻関係にあったが、Lさんが2021年に離婚届を提出して同郡人民裁判所に受理された。前妻への未練が経ち切れない被告は何度も復縁を迫ったが受け入れられなかったため、次第にLさんに強い憎しみを抱くようになり、エイズ患者の血液を注入することを計画した。
被告は、「治療法を調べるため、ホーチミン市で血液検査を行う必要がある」と噓をついてエイズ患者の知り合い女性の血液を手に入れると、今年3月17日の朝、同郡の歩道で張り込みを開始。
路上をバイクで走行してきたLさんを発見すると、被告はバイクで追い越して行く手を塞ぎ、注射器でLさんのでん部に血液を注入した。Lさんはスピードを上げて、その場から逃げ出した。
その後、でん部に痛みを覚えたLさんは、まず地元病院で検査を受けたが、エイズ患者の血液を注射されたことが判明したため、ハノイ市バックマイ病院に転送されて、HIV感染予防の治療を受けた。
なお、被告は事件翌日の18日に自首した。被告は裁判で「溺愛していた妻が他の男と交際すると聞いて我を失った」と話した。裁判所は、被告に3年2か月の禁固刑を言い渡したほか、精神的および健康上の損失に対する補償としてLさんに1300万VND(約7万8000円)を支払うよう命じた。