マクロビオティック信者の高齢女性、受診せずに腫瘍が下顎全体に拡大

2023/06/09 14:23 JST配信

 北中部地方タインホア省在住の女性T・T・Yさん(64歳)は唇に腫瘍ができて苦しんでいたが、マクロビオティックを妄信していたため、病院に行くことなく、自宅で治療を続けてきた。その結果、腫瘍はどんどん膨らみ、口が閉じられないほど巨大化し、食事もできなくなってしまった。

(C)hanoimoi
(C)hanoimoi

 K病院によると、7日午後、顎に大きな腫瘍ができた高齢の女性を受け入れた。医師らは、腫瘍のあまりの大きさに言葉を失ったという。女性は唇と口の全体が15×20cmのイボで覆われており、腫瘍からは出血と膿が確認できた。腫瘍は、下顎の骨と口腔底、舌、首の両側のリンパ節まで転移しており、女性は口唇がんと診断された。

 患者は約3年前から腫瘍があり、徐々に大きくなっていったが、病院には行かずに、マクロビオティックを実践して腫瘍が大きくなるのを防ごうとしたという。なお、マクロビオティックとは、玄米を主食、野菜や漬物や乾物などを副食とすることを基本とし、独自の陰陽論をもとに食材や調理法のバランスを考える食事法のこと。

 しかし、健康状態が良くなることはなく、どんどん腫瘍が大きくなり、とうとう食事もできないほど巨大化したため、病院で受診することを決めた。医師は、「もっと早くに受診して、現代医療と伝統医療を組み合わせた治療法を探してくれていたら、ここまで悪化することはなく、治療はもっと簡単になっただろう」と残念そうに話した。

 医師らは、手術で肥大した腫瘍を切除。現在のところ、患者の容体は安定しており、数日後には食事や会話ができるまでに回復できるだろうとしている。

 

タイトルとURLをコピー
[Hanoimoi 16:05 07/06/2023 U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2023 All Rights Reserved 免責事項

新着ニュース一覧

 韓国ロッテグループは22日、ハノイ市タイホー区ボーチーコン(Vo Chi Cong)通りにある大型ショッピング...
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)管理委員会(MAUR)によると、同市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 北部紅河デルタ地方フンイエン省警察は22日朝、ハノイ市ザーラム郡の新都市区「ビンホームズ・オーシャ...
 ホーチミン市1区にあるフォー店「フォー2000(Pho 2000)」は、ビル・クリントン元米大統領や村山富市元...
 ベトナムを公式訪問中の秋篠宮ご夫妻は21日夜、ハノイ市で開催された日越外交関係樹立50周年の記念式典...
 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、南中部
 南中部沿岸地方クアンナム省保健局は21日、同省ホイアン市にある人気バインミー(ベトナム風サンドイッ...
 米国で開かれている第78回国連総会の枠組みの中で、ブイ・タイン・ソン外相は20日、国家管轄権外の海域...
 第78回国連総会への出席のため訪米中のファム・ミン・チン首相は20日午前、新型コロナウイルスワクチン...
 ベトナムを公式訪問中の秋篠宮ご夫妻は21日、国家主席府でボー・ティ・アイン・スアン国家副主席の出迎...
 北中部地方トゥアティエン・フエ省人民裁判所は21日、昨年7月末に同省フエ市で発生した宝飾品店強盗事...
 三谷産業株式会社(石川県金沢市)およびベトナム子会社グループのオレオ(Aureole)グループはこのほど、...
 カナダのシンクタンクであるフレーザー研究所(Fraser Institute)が発表した「世界経済自由度指数(Econo...
 南中部沿岸地方クアンナム省ホイアン市にある人気バインミー(ベトナム風サンドイッチ)店「バインミーフ...
トップページに戻る