最近、ハノイ労働局の門の前では、数百人の求職者が朝から晩まで、押し合いへし合いを繰り返している。彼らは韓国への出稼ぎ希望者で、局内で実施されている韓国語の口答試験の受験チケットを求めているのだ。韓国での平均給与は1000~1300米ドル(11万6000~15万円)と他国より高く、労働条件も良いため、理想的な出稼ぎ先なのである。
2006年より韓国政府は、外国人労働者に対し、韓国語能力の証明書の提示を義務付けているため、韓国への出稼ぎ希望者は、同局で韓国語の口答試験を受けなくてはならない。しかしながら、「私はハノイに住んでいます。」といった初歩的なフレーズすら韓国語で話せない人が何度も試験を受けに来るため、混雑は恒常化しており、同局では頭を悩ませている。