メコンデルタ地方ビンロン省水利支局はこのほど、同省内タンホア村のティエン川沿いに建つ国家歴史文化遺産のタンホア廟(びょう)を、50メートルほど内陸に移設することを決めたと発表した。これは、ティエン川の河岸崩壊が進み、タンホア廟に倒壊の危険性が高まっているための措置。
同廟から上流に400メートルほど離れたミートゥアン橋の周辺でも、河岸崩壊が深刻になっており、橋への影響を心配する声も上がっている。同橋の下流側では河岸崩壊が5キロ以上にわたって続き、毎年2~10メートルのスピードで河岸が浸食されている。大量の川砂の採掘が主な原因と見られている。