12月27日に開催されたサイゴン川の水環境保護に関するセミナーで、ホーチミン市資源環境局のグエン・バン・フオック副局長は、「サイゴン川のタンヒエンップ浄水場取水口付近の水質汚染を2008年第1四半期中に改善しなければならない」と強調した。また、フオック副局長は環境保護支局に対し、サイゴン川水源保護対策研究グループと協力して具体的な計画を早期に立案するよう求めた。
サイゴン川水質汚染の主な原因は、東南部のビンズオン省・タイニン省・ホーチミン市の各工業団地や居住区から出される工業排水や生活排水だ。ビンズオン省では7カ所の工業団地と団地外の各工場から排出される工業排水が1日当たり6万5200立方メートルに上る。同省内で2007年に検査を受けた210カ所の生産施設のうち、101カ所で環境に関する違反が見つかった。タイニン省でも約40カ所の生産施設で環境基準を満たさない排水がサイゴン川に排出されていた。ホーチミン市でも同様の状況で、各工業団地から未処理のまま工業排水が垂れ流されている。