保健省保健予防局のグエン・バン・ビン局長は16日、新型インフルエンザ(A/H1N1)の感染者が昨年10月から増加傾向にあると発表した。17日付ラオドン紙電子版が報じた。
新型インフル感染者は、以前は数か月に1人程度の頻度で現れていたが、ハノイやホーチミン市では1か月に1~3人に増えている。ただ、ほとんどの患者は発熱やせきなどの症状が軽く、入院せずに回復している。患者から採取したサンプルの分析結果によると、今季の新型インフルエンザウイルスには、2008年から2009年にかけて流行した当時のウイルスに比べ変化は見られないという。保健省は各医療機関に対し、感染者の早期発見に努めるよう指示した。
現在、英国・フランス・クロアチア・韓国で新型インフル感染者が確認されているが、致死率は高くなく季節性インフルエンザと同様の扱いがされている。ベトナムでは2008~2009年の2年間に約1万1000人が感染し、40人が死亡している。