ハノイ市ザーラム郡のフードン神殿とソックソン郡のソック神殿で行われている「ゾン祭り」は昨年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の会議でユネスコの無形文化遺産に登録された。その登録証の授与式が22日、フードン神殿前で行われ、ゾン祭りの一部が披露された。23日付トゥオイチェー紙電子版が報じた。
ユネスコ・ハノイ事務所のキャサリーン・マリン代表は、「ゾン祭りは独特な祭礼で、ホン川(紅河)デルタ住民の生活に深く根ざしたものだ。今回の登録は、他の文化との交流や対話を促進するものになるだろう」と述べた。
ゾン祭りは外敵の侵略を防いだ「聖人ゾン」の英雄伝説を祭礼化したもの。レ・ティエン・ト文化スポーツ観光次官は、ゾン祭りの保存維持に関する国家行動プログラムを発表した。今後、研究者たちによって祭りの記録作りや資料集めなどが行われる予定だ。