ベトナムのバンメトート・コーヒーの商標が、フランス企業によって21か国で商標登録されていたことが分かった。バンメトート・コーヒーの地理的表示に関する商標保護については、中部高原地方ダクラク省人民委員会が管理しているが、これまで外国での商標登録を全く行っていなかった。14日付ラオドン紙(電子版)が報じた。
ハノイ市に拠点を置く法律事務所ブロス&パートナーズ社によると、フランス企業のITMエンタープライズ社がフランスの知的財産権管理当局に1997年9月25日付でコーヒー製品向けに「ダクラク」の商標を登録していたという。同社はさらに、オーストリア、ブルガリア、ベルギー、オランダ、ドイツ、スイス、チェコ、ロシアなど20か国でこの商標を登録している。
これとは別に、中国企業の広州(Guangzhou)バンメトートコーヒー社が中国で「バンメトート」を商標登録していたことが既に分かっている。
ブロス&パートナーズ社のレ・クアン・ビン弁護士は、各国で商標登録の取り消しを行うには費用と時間がかかるだろうと述べている。しかしベトナム知的所有権局とベトナムコーヒー・カカオ協会(Vicofa)は、ダクラク省人民委が管理機関としてこれに取り組むべきと主張している。