ハノイ市公安捜査局はこのほど、詐欺を働いたとして財政省行政事業部の元副部長チャン・アイン・トゥアン容疑者(男・37歳)の起訴状を発行した。トゥアン容疑者は昨年12月に出国し国外逃亡を続けている。当局は現在、国際指名手配に向けた手続きを急いでいる。29日付ダットベト紙(電子版)が報じた。
当局によると、トゥアン容疑者は昨年7月、東北部フート省のフンブオン大学との間で、校舎建設に国家予算からの資金調達を支援すると約束し、同大学から「潤滑油」として賄賂を要求した。大学側は資金不足を理由に、この要求に応じなかったが、トゥアン容疑者は同大学の校舎建設案件向けに国家予算からの資金調達を支援していると複数のゼネコン各社に吹聴し、建設請負契約を斡旋するとして、複数企業から総額約800億ドン(約29億円)を詐取したとされている。