- チン首相、18~20日にチェコを公式訪問
- ペトル・フィアラ首相と会談
- ベトナム・チェコ外交関係樹立75周年
ファム・ミン・チン首相は18日から20日までの日程でチェコを公式訪問し、20日にペトル・フィアラ首相と会談した。両首相は会談で、両国関係を戦略的パートナーシップに格上げすることを決定した。
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これにより、チェコは欧州連合(EU)諸国の中でベトナムと戦略的パートナーシップを結ぶ最初の中東欧の国となり、一方、ベトナムはチェコと戦略的パートナーシップを結ぶ最初の東南アジアの国となった。両国は今年、外交関係樹立75周年(1950~2025年)を迎える。
チン首相は、ベトナムの独立・統一・国家建設に対するチェコの支援を銘肝しているとした上で、チェコを中東欧における最優先のパートナー国であるとし、関係を強化したい意を示した。
両首相は自国の経済社会状況を報告し、共通の関心事である地域問題・国際問題について討議した。ハイレベルを含むあらゆるレベルの訪問・交流を増やすほか、国防・安全保障、貿易、投資、科学技術、教育訓練、文化、観光、人的交流などの伝統的な分野での協力だけでなく、再生可能エネルギー、イノベーション、デジタル変革、循環経済、情報技術、医療、鉱業、食糧安全保障、エネルギーなど新たな分野での協力を促進することで一致した。
また、フィアラ首相は、チェコが原子力を含む新技術と新エネルギーをベトナムに供給できると述べた。
2024年における両国間の貿易額は前年比+80%増の20億USD(約3100億円)超に急増した。両国は貿易額を早期に50億USD(約7800億円)に引き上げることを目指す。双方は、東南アジア諸国連合(ASEAN)とEUの市場に互いの製品が参入できるよう支援し、玄関口として機能することを約束した。
フィアラ首相はさらに、チェコ在住のベトナム人コミュニティが両国間の重要な架け橋となっているとして役割を評価し、同コミュニティに便宜を図ることを明言した。なお、チェコは2013年、ベトナム出身の居住者を正式に同国の少数民族として認定した。
チン首相は同日、ペトル・パヴェル大統領とも会見し、関係促進に努めた。