障害者人材育成センター(DRD)及びホーチミン市青年社会事業センターはこのほど、視覚障害者の移動をサポートする特殊眼鏡を視覚障害者31人に贈与した。この特殊眼鏡は、ホーチミン市技術師範大学で教師を務めるグエン・バー・ハイ博士によって開発されたもの。
(C) tuoitre |
この特殊眼鏡の中心にはセンサーが取り付けられており、センサーが作動することで眼鏡からの距離1.2m圏内にある障害物を感知し、振動により障害物の情報が使用者に伝えられる。
今回この特殊眼鏡を贈与されたうちの1人、視覚障害者施設「ティエンアンホーム(Thien An Home)」のグエン・クオック・フォン所長は、「視覚障害者にとって最も難しいのは移動だ。視覚障害者用杖は路上にある障害物を感知するに過ぎず、高いところにある枝やひさしなどの障害物にぶつかる危険性がある。この特殊眼鏡を掛ければ正面だけでなく上下左右の障害物も感知するため、通勤や通学などの移動も安心してできるようになる」と話した。