東南アジアサッカー選手権「AFFスズキカップ2014」の準決勝第2試合が11日、ハノイ市ミーディンスタジアムで行われる。これに伴い、交通警察や特殊警察部隊をはじめとするハノイ市警察は同日、スタジアムでの治安維持や交通整備などを強化するため同市の警察官を総動員して警戒にあたるという。
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同市警察が警戒を強化する背景には、7日にマレーシアで行われた第1試合でベトナム代表チームが2対1で逆転勝利し、この結果に怒ったマレーシア人サポーターがベトナム人サポーターを襲撃して負傷させるという事件が発生したことがある。
ベトナムではサッカーの試合でベトナム代表チームが勝利する度、バイクに乗ったサポーターが群がり、国旗を掲げて暴走する光景が見られる。今回の第2試合でもベトナムが勝利すれば、試合後にサポーターが勝利を祝うため公共の場に集まり、暴徒化したり違法なバイクレースを行ったりすることも懸念されている。
一方ホーチミン市では、市民が集団で試合を観戦するカフェやスポーツバー、また大勢が集まる中心地で、試合当日の夕方から翌日明け方まで、警察がサポーターの暴徒化を阻止すべくパトロールを強化する。
なお、ホーチミン市ではベトナムがマレーシアを下した7日の第1試合後、数千人ものサポーターが勝利を祝うため夜間に中心地へ集まり、激しい交通渋滞が発生した。更に同日、横に並んで走行したり、ジグザグ走行したり、暴走したりしていたサポーターのバイク約130台が押収された。