電子商取引(eコマース=EC)データを手掛けるメトリック(Metric)が発表したレポートによると、2026年上半期(1~6月)におけるベトナムのEC市場は成長を維持した。
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ECサイト上位4社であるショッピー(Shopee)、ティックトックショップ(TikTok Shop)、ラザダ(Lazada)、ティキ(Tiki)の売上高の合計は、前年同期比+44%増の291兆6000億VND(約1兆8000億円)となり、売上高がショップモール(正規店舗)に集中する傾向が浮き彫りになった。
手数料引き上げと競争当局の介入
1~6月の4大ECサイトの販売商品数は前年同期比+14%増の21億8700万点、店舗数は同+14%増の61万3800店だった。4~6月では、売上高が同+42%増の143兆VND(約8900億円)、販売商品数が10億4800万点となった。市場シェアの大半をショッピーとティックトックショップが占めている。
5月にはショッピーとティックトックショップが販売手数料などを一斉に引き上げた。これを受け、商工省傘下国家競争委員会は市場への影響を評価するため、各プラットフォームに情報提供を求めるとともに、ショッピーに対しては新料金体系の見直しと一時的な適用見合わせを要求した。
正規店舗への売上集中
1~6月のデータによると、正規店舗は全店舗数のわずか3%に過ぎないが、市場全体の売上高の34%を占めている。正規店舗数は前年同期比で▲6%減少したにもかかわらず、売上高は同+54%増、店舗当たりの平均売上高は同+64%増と急伸した。
特にラザダでは、国内外のブランド品を専門的に取り扱うオンライン正規販売店「ラズモール(LazMall)」に注力する戦略が功を奏し、キャンペーン時の注文件数や顧客単価の大幅な増加につながっている。
また、中国のEC最大手の阿里巴巴集団(アリババ・グループ、Alibaba Group)が運営する「天猫(ティエンマオ=Tmall)」や、韓国の「ジーマーケット(Gmarket)」との連携による海外商品の販売も好調だ。
一方、ショッピーでは1~6月の売上高の97%に当たる139兆1000億VND(約8600億円)を国内販売が占め、輸入品の売上高と販売数量は減少傾向にある。
7~9月の見通しと市場動向
7~9月の4大ECサイトの売上高は、前期比+2%増の146兆3000億VND(約9100億円)になると予測されている。旅行用品や新学期に向けた関連商品の需要が高まる見通しだ。
なお、1~3月のECサイト上位4社の売上高合計は前年同期比+46.6%増の148兆6000億VND(約9200億円)だった。
現在のEC市場では、市場規模と取引額の拡大に伴い、プラットフォーム間の競争が激化し、運営コストも上昇しており、経営資源に乏しい事業者の淘汰が進んでいる。税務管理も強化されており、各出店者に求められる身元確認や税務申告などのコンプライアンス要件がさらに厳しくなる見通しだ。







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