商工省傘下国家競争委員会(Vietnam Competition Commission=VCC)は、7月9日付の決定第200号/QD-XPHCで、電子商取引(eコマース=EC)プラットフォーム「ラザダ(Lazada)」を運営するリセス(Recess、ホーチミン市)に対し、サービスに関する不正確な情報を提供して消費者に誤解を与えたとして、3億5000万VND(約210万円)の罰金を科した。
![]() (C) Lazada |
VCCによると、同社は提供サービスに関して不正確な情報を提供し、消費者の誤認を招いたとして、消費者権利保護法違反で罰金を科された。罰金処分に加え、VCCは速やかな違反の是正と、情報の正確性・完全性を確保するための情報提供の見直しを同社に求めた。これに対し、リセスは調査に協力し、勧告に沿った是正措置を進めているという。
また、VCCは連鎖販売取引(マルチレベルマーケティング=MLM)を展開するティエンスーベトナム(Thien Su Viet Nam)に対しても、多段階販売活動登録証の変更・補足手続きを適切に行わなかったことなどの違反で1億4000万VND(約85万円)の罰金を科した。
中国のテクノロジー大手アリババ(Alibaba)グループ傘下のラザダは、2012年にベトナム市場へ参入し、一時は主要なECプラットフォームとしての地位を築いた。しかし、近年は競争の激化によりシェアが急縮小しており、調査会社ごとに集計基準は異なるものの、2022年の20%から2024年には6%、2025年には5.7%まで低下している。
近年、ベトナム当局は消費者保護と市場の透明化を目指し、プラットフォーム企業への取り締まりを強めている。VCCはこれに先立つ5月、4月9日付の決定により、業界最大手のシンガポール系ECプラットフォームのショッピー(Shopee)に対し、2025年8月8日の販促キャンペーンについて顧客の誤解を招く情報を提供したとして、2億VND(約121万円)の罰金を科したと発表した。
さらに、配車サービスを展開するシンガポール系グラブ(Grab)の現地法人グラブベトナム(Grab Vietnam)にも、消費者情報の第三者提供について選択権を確保しなかったことや、取引条件に禁止される条項を盛り込んだことなど6件の違反を理由に、13億6000万VND(約820万円)の罰金を科すなど、大手事業者への厳格な法執行が続いている。




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