ベトナムにおけるB型・C型肝炎ウイルスの感染者数は、合わせて2000万人に上るという。B型肝炎ウイルスの感染者数は全国人口のおよそ10%、C型肝炎ウイルスの感染者数は全国人口の約2~6%と推計される。28日の「世界肝炎デー」に合わせて、ハノイ市で25日に開催された肝臓病に関する会議で、世界保健機関(WHO)が発表した。
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B型・C型肝炎ウイルスに感染している2000万人のうち、約800万人が慢性肝炎や肝硬変、肝臓がんを患っている。ベトナムは、西太平洋地域9か国の中で感染率が高い国となっており、国内にはB型肝炎ウイルスの感染率が約20%に達する地域もあるという。また、年間2万2000人が肝臓がんで死亡している。
WHOによると、全世界でおよそ20億人がB型肝炎ウイルスに感染しており、年間500万人がB型またはC型肝炎、肝硬変、肝臓がんを患い、140万人がいずれかによって死亡している。
こうした現状を受けて、保健省は2015年から2019年にかけて、肝臓疾患予防プログラムを実施する計画だ。同省のグエン・タイン・ロン次官は医療関連機関に対して、国民の肝炎に対する意識を高めるべく、肝炎の危険性や予防、治療などについて訴えるよう求めた。