かご舟作りの盛衰、南中部沿岸の伝統を守って

2016/02/12 06:59 JST配信

 夏の暑い日、南中部沿岸地方ダナン市のトクアンビーチを横切ると、竹を割る音が聞こえてくる。竹製のかご舟を作っているのだ。

 ソンチャー区トクアン街区に住むファン・リエムさんは、ダナン市で唯一、今もかご舟作りの伝統を守っている職人だ。「もう70歳になるが、これが家族の主な収入源なのでまだこの仕事を続けているんです」と彼は打ち明けた。

 リエムさんによると、30年前はかご舟の作り手が30世帯以上あったが、きつい仕事で収入も安定しないため、より安定した仕事を求めてほとんどの人が辞めてしまったのだという。

 「とても大変な仕事なので、はじめは私もこの仕事を辞めようと思いました。皆が辞めてしまって1人でやっていくのも辛かった。それで、若かった私はレンガ職人の仕事に就きましたが、やはりかご舟作りの仕事が体に染み付いていたので、また戻って今まで続けています」。

 現在、リエムさんと2人の息子がこの仕事を続けており、家族に安定した収入をもたらしている。この仕事で最も大変なことは、雨が降ることと竹を運搬することだという。「ホアバン郡まで行って竹を買い、車を借りて帰らなければいけません。隣のクアンナム省まで行かなければ買えない時もあります。この時期、竹は少なく買うのも大変なんです」と彼は話す。

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