「労働条件が契約と異なる」越人労働者の訴えと実状に乖離―駐日大使館が確認

2016/03/22 07:25 JST配信

 日本の会社で働いているベトナム人労働者から、労働条件が契約内容と異なることを訴える書簡を受け取った駐日ベトナム大使館のベトナム労働管理委員会の代表者は18日、状況を確認すべく岩手県のベトナム人労働者らのもとを訪れた。その結果、訴えの内容と実情に乖離があることが分かった。

 同社のベトナム人労働者の数は43人と報道されていたが、大使館に訴えを寄せた当人のHさんは3月中に既に解雇されており、Hさんを除いて実際に働いている人数は8人だという。Hさんについて元同僚のベトナム人労働者8人は、「一緒に住んでいたが集団に馴染むタイプではなかった。仕事も自発的に取り組まず、日本語も学びたがらなかった」と語っている。

 8人によると、同社での月給は20万円余りで、家賃や光熱費、その他の生活費を差し引いた後の金額は10万~12万だという。昼食や休憩の時間もあり、日本の祝日と日曜日は休日で、いずれの労働者も労働条件や業務、生活に満足しているという。

 労働者8人が住んでいるのは、工場の敷地内に40年前に建設された家屋。25m2の部屋に冷蔵庫1台、ヒーター1台、ダブルベッド4台が備えられている。労働者1人が支払う1か月の家賃は3万9000円、光熱費は8000円となっている。

 ただし会社側は、家賃として天引きしている3万9000円のうち、実際の家賃は2万5000円で、残る1万4000円は労働者が将来的に外部の部屋を賃借すると想定し、礼金として支払えるよう会社が代わりに貯めているものだと陳情。

 これに対し、大使館のベトナム労働管理委員会の代表者は、地元の他の物件の家賃とベトナム人労働者の住んでいる物件の状況を調査した上で、会社側が提示する家賃は「不適切」としてこれを適切な金額に引き下げるよう要請した。

© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 駐日ベトナム大使館のベトナム労働管理委員会が、日本の会社で働いているベトナム人労働者43人から、労...
 日本の厚生労働省は1月29日、2015年10月末現在の外国人雇用届出状況を公表した。それによると、日本に...
 労働傷病兵社会省海外労働管理局が発表した統計によると、2015年通年に送り出した海外派遣労働者数は、...

新着ニュース一覧

 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)は18日、2026年の信頼性の高い保険会社トッ...
 コンベヤや環境プラント、ロボットSIなどの事業を手掛ける株式会社JRC(大阪府大阪市)は、北部紅河デル...
 ホーチミン市で17日、同市の公立大学であるサイゴン大学(Sai Gon University)や大手旅行会社サイゴンツ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ハノイ市ドンダー街区イエンラン通りにあるカフェ「モーフォー(Mo Pho)」のドアを開けると、店内は静ま...
 韓国の大手旅行会社であるハナツアー(Hanatour)はこのほど、南中部地方ザライ省政府、および地場不動産...
 レ・ミン・フン首相は17日、ロシアのカザンで開催された「ロシア・ASEANビジネスフォーラム」に出席し...
 華人系の大手不動産会社VTPグループ(Van Thinh Phat Group)の元会長であるチュオン・ミー・ラン被告(女...
 日本経済団体連合会(経団連)は、ベトナムのテクノロジー大手CMC技術グループ[
 シンガポール系ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)の最新レポートによると、ベトナムの短期的な経...
 7月1日から、ハノイ市内の全ての有料駐車場およびバイク駐輪場において、現金払いに代わり、ノンストッ...
 科学者らはこのほど、北中部地方クアンチ省のドンチャウ・ケーヌオックチョン自然保護区で、新種のベゴ...
 ホーチミン市チュンミータイ街区(旧12区)のクアンチュンソフトウェアパークにあるスカイエキスポベトナ...
 ベトナムにおける2026年1~3月期の電気自動車(EV)販売台数は前年同期比約+55%増となり、東南アジアで...
 公安省は、運転免許試験、運転免許証および国際運転免許証の交付と使用に関する通達草案について意見聴...
 米国のテクノロジー企業であるマイクロソフト(Microsoft)のレポート「グローバルAIディフュージョン(Gl...
トップページに戻る