ハノイ:やけど虫による皮膚炎が急増、悪化して壊死も

2016/10/25 05:00 JST配信

 ハノイ市でアオバアリガタハネカクシ(通称「やけど虫」、ベトナム語ではkien ba khoang)という昆虫による皮膚炎被害が急増している。やけど虫は草木が茂った地域に多く生息し、年間を通して見られるが、特に9月前後に増える。ハノイ市皮膚科病院ではここ2週間に毎日平均で100人、多い日には130人の患者がやけど虫を含む昆虫による被害で受診している。特に子供の被害が目立っているとのこと。

 やけど虫は体内に「ペデリン」という有害物質を持っており、虫をつぶした時に体液が皮膚に付着すると皮膚炎を起こす。初めは痒みが生じ、次第に患部が赤く腫れあがり、6~12時間後には1~5mmの水泡が現れる。1~3日後には水泡が膿疱となり、火傷のような痛みが伴い発熱する場合もある。

 同病院によると、患者の中には患部の症状から帯状疱疹と自己判断し、薬局で塗り薬を買って治療したものの治らず、炎症が酷くなってから病院を受診する人も少なくないという。症状が出てから直ぐに適正な処置をすれば5~7日で治癒するが、自己判断による誤った治療で悪化して潰瘍の痕が残ったり、患部が壊死してしまうケースも出ており注意が必要だ。

 同病院はやけど虫対策として、洗濯物を屋外に干した際にはやけど虫が付いていないことをよく確認し、就寝時には電気を消して窓を閉めるか蚊帳を使用すること、万が一、やけど虫が衣服や体についた場合は叩いて潰さず、そっと払いのけるよう呼び掛けている。

 やけど虫については、ベトジョーライフ(VIETJO LIFE)の「「やけど虫」に注意!~虫の体液で重度の炎症~」を参照。

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