西北部地方ディエンビエン省ムオンチャー郡サーロン村の花モン族による伝統衣装への花模様の刺繍技術がこのほど、国家無形文化遺産に認定され、同省で認定式が開催された。
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花をモチーフにした刺繍の技術は花モン族の優れた特徴であり、同村で代々受け継がれ、多様な花模様に発展を遂げてきた。刺繍は主にスカートや上着、腰帯、頭巾などの個人の衣装から掛布団、シーツ、敷布団に至るまで様々な色の糸を使って施される。その模様は十字や菱形、三角などの形が組み合わさっていて美しい。
花モン族では、衣装や日用品の刺繍は神々と対話する手立てと考えられており、刺繍で神を家の中へ招き入れ、悪を遠ざけるとされている。また、これらの刺繍は装飾として美しいばかりでなく、縫い手の創造性や美術性、才能や魅力、道徳性、団結心を養うとも言われている。