グエン・スアン・フック首相は25日、古紙やプラスチックなどの廃材のベトナムへの輸入状況と管理策に関する政府の会議で、「環境や国民の生活を守るために、廃材の流入防止を強化して、ベトナムをごみ捨て場にさせない」と強調した。
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国内の主要港には、廃材の詰まった多数のコンテナが滞留している。タンカンサイゴン(サイゴンニューポート)総公社によると、ホーチミン市の港だけで年初6か月に廃材コンテナ約8000個が流入し、このうち3分の1は90日が経過しても通関手続きをする企業がないという。税関総局は全国の税関支局に対し、廃材輸入の管理強化を既に指示している。
フック首相は、こうした状況を改善するため、各省庁が役割を分担する必要があるとした。資源環境省に対し、廃材ごとに影響を明確にし、輸入を許可する条件や基準を明示した廃材のリストを作成するよう指示。また、これまでの廃材の輸入許可状況を精査し、違反があれば処分するよう求めた。交通運輸省には、関連省庁や地方政府と協力して、港に滞留している廃材コンテナの移動や処分を検討するよう求めた。
会議では、輸入廃材の管理に関する首相指示を公布し、それを根拠に各省庁が廃材の流入防止に取り組むことが合意された。