ハノイ市中央熱帯病病院が実施した新型コロナウイルスに関する遺伝子配列解析の結果によると、ベトナム国内の感染者から新たに「B.1.222」と「B.1.619」の変異株が確認された。これにより、国内で確認された変異株は7種類となった。
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「B.1.222」はウクライナ国籍の2710人目の感染者から確認された。これは世界11か国で確認されており、英国とスコットランドで多い型となっている。
「B.1.619」はインド国籍の2902人目の感染者から確認された。これはアフリカのカメルーンで発生し、ヨーロッパに広がったとみられている。
これに先立ちベトナムでは、◇D614G(欧州型)、◇B.1.1.7(英国型)、◇B.1.351(南アフリカ型)、◇A.23.1(ウガンダ・アフリカ型)、◇B.1.617.2(インド型)の5つの変異株が確認されている。
このうち、現在ベトナムで市中感染が拡大しているのは、インド型のB.1.617.2変異株によるものとみられている。
中央衛生疫学研究所は19日、北部紅河デルタ地方バクニン省、東北部地方バクザン省、北部紅河デルタ地方ハイフォン市、ハノイ市K病院の感染者29人から採取したサンプルの遺伝子配列解析の結果を発表し、全員からインド型のB.1.617.2変異株が確認されたと明らかにした。
18日にホーチミン市で感染が確認された4514人目の感染者(男性・35歳)からも同じくインド型のB.1.617.2変異株が確認された。
このほか、北部紅河デルタ地方ハイズオン省の感染者2人からは英国型のB.1.1.7変異株が確認された。