保健省によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により1万2151人目の感染者(女性・90歳)と3866人目の感染者(男性・67歳)が死亡した。
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これにより、新型コロナによる死者は累計64人、4月末から広がった第4波では29人となった。
63人目の死者となった1万2151人目の感染者は、東北部地方バクザン省ベトイエン郡在住。6月12日に新型コロナ陽性となり、バクザン・フジ開発投資社に設置された医療施設で治療を受けた。14日にバクザン精神病院に転院し、治療を受けたものの18日に死亡が確認された。死因は新型コロナによる肺炎、進行性呼吸不全、敗血症性ショックと、高血圧、2型糖尿病、左前腕の壊死、老衰を背景とする多臓器不全と診断された。
64人目の死者となった3866人目の感染者は、北中部地方タインホア省ハーチュン郡在住。骨と胸膜などへの転移を伴う肺(気管支)がんを患っていた。ハノイ市K病院のタンチエウ分院でがんの治療を受けていたが、5月15日に新型コロナ陽性となり、中央熱帯病病院に転院。病状が悪化し、6月19日に死亡が確認された。死因は転移を伴うステージ4のがんを背景とする新型コロナによる肺炎、敗血症性ショック、カンジダ症と診断された。
保健省の新型コロナに関する19日午前・正午・午後の発表によると、15省・市で市中感染者293人が新たに確認された。海外からの入国者15人も陽性と判明した(1人は日本からの入国者)。
また、すでに封鎖区域で感染が確認されていたバクザン省の178人について、19日付けで感染者の番号が割り振られた。これを合わせると、保健省が19日に発表した市中感染者数は計471人となる。
新規の市中感染者の内訳は、◇ホーチミン市:135人、◇東北部地方バクザン省:49人、◇北部紅河デルタ地方バクニン省:36人、◇東南部地方ビンズオン省:30人、◇北中部地方ゲアン省:16人、◇南中部沿岸地方ダナン市:6人、◇南部メコンデルタ地方ロンアン省:6人、◇南部メコンデルタ地方ティエンザン省:3人、◇北中部地方ハティン省:3人、◇西北部地方ホアビン省:2人、◇東北部地方ランソン省:2人、◇東南部地方ドンナイ省:2人、◇西北部地方ラオカイ省:1人、◇ハノイ市:1人、◇北部紅河デルタ地方ナムディン省:1人。
19日午後の発表時点でベトナム国内の新型コロナ累計感染者数は1万2900人、死者数は+2人増えて64人となっている。
なお、南中部沿岸地方ビントゥアン省保健局によると、同省ハムトゥアンバック郡在住の男性(55歳)が19日、英国アストラゼネカ(AstraZeneca)製ワクチンを接種した翌日に死亡したという。接種後30分間の健康観察では異常がなく、翌日に倦怠感を訴え同郡医療センターに救急搬送されたが、その後死亡が確認された。死因はまだ特定されていないが、心筋梗塞の可能性があると見られている。