国内初の高齢者遠隔診療アプリ「S-Health」が登場

2021/10/05 14:07 JST配信

 国際連合人口基金(UNFPA)と保健省は29日、スマートフォン向けテレヘルスアプリ「S-Health」のリリースを発表した。これは、高齢者とその家族、介護者などを対象にしたヘルスケア情報を無料提供する初の高齢者遠隔診療アプリ。

(C) Hanoimoi
(C) Hanoimoi

 「S-Health」は、UNFPAによる技術支援と日本政府による資金援助を受けて、保健省が開発しアップグレードした。ヘルスケアに関する一般的な情報、とりわけ高齢者向けの医療情報にアクセスしやすいよう設計されている。

 「S-Health」では、高齢者に多い疾患や健康・栄養維持に関する様々な最新情報を提供。毎日の健康指数をチェックできる機能や服薬スケジュールの管理機能を追加することも可能。また、急な体調不良などの場合にアプリ内の「SOS」ボタンを押すと、自動でGPS機能が働き、家族に知らせが届くようになっている。

 UNFPAベトナム事務所の北原直美所長は、コロナ禍でデジタル化が促進され、ヘルスケアアプリの活用は、高齢者の遠隔医療にとって欠かせないものになっていると述べた。

 なお、2020年の調査結果によると、60歳~69歳の高齢者のうちインターネットを利用する人の割合は80%あまりとなっており、2015年の62%から大きく増加している。また、2019年の国家調査によると、ベトナムの高齢者の携帯電話保有率は農村部で93%、都市部で97%となっており、高齢者の10人に4人がスマートフォンを所有しているという調査結果が出た。

[Hanoimoi 19:09 29/09/2021 U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 国連人口基金(UNFPA)はこのほど、2022~2026年のベトナムに対する第10回国家プログラムを承認した。 ...
 ベトナム商工連盟(VCCI)ホーチミン市支部(VCCI-HCM)はこのほど、国連人口基金(UNFPA)と協力し、高齢者...

新着ニュース一覧

 ベトナム航空局(CAAV)は14日夜、初代国家主席の故ホー・チ・ミン主席の専用機として使用されたIL-14型...
 カフェチェーン大手のフックロン(Phuc Long)は14日、ホーチミン市ホアフン街区(旧10区)カックマンタン...
 カナダの輸出信用機関であるカナダ輸出開発公社(Export Development Canada=EDC)と投資ファンドのビナ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 南部メコンデルタ地方ドンタップ省(旧ティエンザン省)在住のグエン・チョン・タンさん(男性・26歳)は、...
 ホーチミン市警察出入国管理部は、在留外国人向けのレベル2の電子身分証明アカウント「VNeID」の発行に...
 シンガポール系グラブ(Grab)の現地法人グラブベトナム(Grab Vietnam)は15日、北中部地方フエ市で全国初...
 英ブランドコンサルティング会社のブランド・ファイナンス社(Brand Finance)が発表した世界の食品・飲...
 ハノイ市警察は、8月革命記念日80周年(1945年8月19日~2025年8月19日)および建国記念日80周年(1945年9...
 8月11日午後、三重県の御殿場海岸で日本人の子ども2人が強風と大波で沖合に流される事故が発生し、現場...
 株式会社Koeeru(神奈川県鎌倉市)はこのほど、ベトナムのZ世代である20代(20~29歳)の男女101名を対象に...
 三重県は、駐日ベトナム大使館と共催で、8月22日(金)の日本時間14時00分から15時30分まで、2025年度「...
 8月1日に公開されたベトナム・韓国合作映画「Mang Me Di Bo(英題:Leaving Mom)」が14日、公開2週間で...
 世界最大の旅行プラットフォーム「トリップアドバイザー(Tripadvisor)」は、トラベラーズチョイスアワ...
 カンボジア側の要請により、ベトナム共産党のトー・ラム書記長が14日、カンボジア人民党(CPP)のフン・...
 北部紅河デルタ地方フンイエン省はこのほど、政府作業部会との会合で、フンイエン省の地理的・経済的利...
トップページに戻る