北中部地方タインホア省ノンコン郡(huyen Nong Cong)で新型コロナウイルスワクチン接種後に複数人がアナフィラキシーショックを起こした件で、新たに1人が死亡し、死者は合わせて4人となった。
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ノンコン郡医療センターは23日、郡内のキムベト履物(Vietnam Kim Viet Footwear)で従業員向けの職域接種を実施。ワクチンは中国シノファーム(Sinopharm=中国医薬集団)製の「ベロセル(Vero Cell)」を使用し、商品ロット番号は「B2021103398」だった。
接種を受けた約400人のうち、30人に異常な症状が出て、このうち5人がアナフィラキシーショックを起こし、現場で応急処置を施された後、病院に救急搬送された。
アナフィラキシーショックを起こした5人は集中治療を受けたが、2人が24日午前に、1人が同日午後に死亡。さらに、25日午後にもう1人の死亡が確認された。死亡した4人はいずれも女性で、年齢は20~30代。
同省保健局は調査を経て、スクリーニング検査、接種、接種後の健康観察などの作業プロセスは規定に従って行われており、医療過誤はなかったとみて、25日夜に死因はアナフィラキシーショックによるものだと結論付けた。
同省保健局は、保健省が商品ロット番号「B2021103398」のワクチンの処分について決定するまで、省内での同ロットの使用を一時停止している。
なお、該当の商品ロットは、ワクチン・バイオ製品国家検定研究所(NICVB、ハノイ市)で品質検査を行うことになっている。