新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を背景に運航された帰国者向け特別便の認可に際し、外務省の要職4人が私利を得るために収賄を働いた事件で、公安省傘下の治安捜査機関は25日、アンビン・エア・サービス(An Binh Air Services And Tourism Trading=An Binh ASC)の社長ホアン・ジエウ・モー容疑者(女・42歳)を新たに逮捕した。
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モー容疑者は刑事法第364条に抵触した贈賄容疑で捜査を受けている。
同事件では、外務省傘下の領事局の要職4人(領事局長、領事副局長、領事局事務部長、領事局国民保護副部長)が1月下旬に逮捕され捜査を受けている。ただし、現時点で容疑者らの具体的な違反は明らかにされていない。
公安省事務局長 兼 報道官のトー・アン・ソー中将は、「違反した者を厳格に処分すべく、事件の全容解明に向けて捜査範囲を拡大している」と語った。
なお、新型コロナが2020年に発生してから現在までに800便以上の特別便が運航され、60か国・地域以上からベトナム人約20万人が帰国したが、この特別便に搭乗するためには、通常より高額な運賃を支払ったり、煩雑な手続きを行ったりしなければならず、問題となっていた。