北中部地方タインホア省人民委員会傘下の交通工事投資プロジェクト管理委員会の書類60箱分が倉庫から消えていたことが分かった。同事件をめぐりタインホア市警察が捜査を急いでいる。
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同管理委員会の幹部らが1日、タインホア市にある書類保管倉庫を訪れた際、大量の書類がなくなっていることに気付き、警察に届け出た。
届け出を受け、警察はすぐに捜査に乗り出した。初動捜査結果によると、同管理委員会の書類保管を担当していたレ・トゥイ・リン氏(女性・35歳)が、書類を廃品回収業者に900万VND(約5万円)で売っていたことが確認された。
問題の書類は7~8年前の事業プロジェクトに関連するもので、警察はすでに廃品回収業者から書類のほとんどを回収したという。
リン氏は書類を廃品回収に出した理由を説明していないため、警察は動機について明らかにしていない。警察はリン氏が刑事法第342条に抵触した恐れがあるとし、機関・組織の印鑑・書類の盗用・売買・破棄容疑で捜査する方向で刑事立件に向けた準備を進めている。
同管理委員会の責任者によると、リン氏は倉庫の鍵の保管担当者から鍵を借りて倉庫に入ったという。今回の事件を受け、同管理委員会は倉庫に警備員を配置するとともに、リン氏を職務停止処分としている。
なお、書類が廃品回収に出されるところを目撃したとする人物が報道陣のインタビューに応じ、「(目撃したのは)テト(旧正月)の前。白昼に小型トラックが何度も倉庫を出入りし、数人で箱をトラックに積み込んでいた」と語った。