ホーチミン市4区ホアンジエウ(Hoang Dieu)通りの民家で犬82頭を飼育し、環境汚染を引き起こした世帯に対し、4区人民委員会は6400万VND(約36万円)の罰金処分を科した。さらに、環境汚染の是正措置を講じるとともに、環境サンプルの測定と分析の費用を負担するよう命じた。
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罰金の内訳は、技術基準の10倍以上に相当する量の廃水を流した行為で4000万VND(約22万5000円)、許容範囲外かつ環境パラメータ基準を超えるpH値の廃水を流した行為で2400万VND(約13万5000円)となっている。
民家は幅2.6m、奥行き10mしかなく、適切な環境衛生が確保されていないにもかかわらず、82頭もの犬が一緒に飼育されている。4区9街区人民委員会によると、飼育されている犬のほとんどが生まれたばかりの子犬や病気の犬で、この民家の前に置き去りにされていたのを家主であるグエン・ティ・ミー・タインさんが引き取って飼育しているという。
こうした中、近隣住民は長きにわたり、タインさんに対して悪臭や廃水、家の前での放し飼いによる環境汚染や通行人への危険を繰り返し訴えていた。
当局はタインさんに対し、悪臭を抑えるために民家の外側にガラス窓を設置するよう要求したほか、飼育に際して環境や近隣住民に影響を与えることのないよう指導してきたものの、タインさんは措置を講じていなかった。
当局は引き続き定期的に注意喚起を行うほか、タインさんに対して犬の譲渡や民家および周辺の消臭などを行うよう呼び掛けていく方針だ。