アンザン省:ベトナム航空の機体を模した自作高速船が話題に

2023/05/27 10:10 JST配信

 南部メコンデルタ地方アンザン省で農家を営む男性が自主制作したユニークな高速船が話題となっている。国営系フラッグキャリアであるベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)の航空機を模したデザインとなっており、水上を駆ける姿は男性が長年描いた浪漫の結晶と言える。

(C)Dan Viet
(C)Dan Viet

 このユニークな高速船を制作したのは、同省チャウフー郡(huyen Chau Phu)在住のファム・ゴック・クイさん(61歳)。地元では、「吊り橋の王様」の異名で知られている。クイさんは小学3年の途中までしか学校に通っていないが、独学で設計を学び、精米工場や吊り橋、はしけ、家屋などの建造・建築を手掛けてきた。航空機型の高速船については、50歳のころから思い描いていたもので、昨年ようやく建造に着手することができた。

 なかなか建造に至らなかったのは、コストと時間の問題があったためだ。農村の安全のために、社会インフラを建設してきたクイさんは、長年にわたり貯めたお金で夢を実現することにした。

 船の建造には数か月を要した。費用は約2億5000万VND(約147万円)で、エンジンなど機関部だけで1億3000万VND(約76万円)かかった。クイさんは以前、橋の建設のために、メコンデルタ地方の各地をバイクで移動していた。バイクでの長距離移動は、身体への負担が大きく、交通事故に巻き込まれる危険もあったので、船での移動を思いついた。

 クイさんは、大人数が乗ることのできる高速船を設計。建造前、試行錯誤して細部までデザインした。高速船に使用されている部品の殆どは、クイさんがあちこちから搔き集めてきた中古品。見栄えはよくないが、使いやすさを重視した農民らしい考え方が反映された設計と言えるかもしれない。

 高速船は2023年2月に完成。15人乗り、全長11m、全幅1.6m。鉄と複合材料からできており、船体は明るい青色で塗装されている。運航速度は時速55km。まだ規程の船舶登録を行っていないため、自宅周辺をテスト運航するだけで、遠くまで行くことはできない。

 クイさんは、自作した高速船の技術を広く知ってもらうべく、省の科学技術コンテストに出品する計画で、地元の観光やリバーツーリズムの発展に役立てたい考えだ。

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