ホーチミン:フィリピン人家政婦、ベトナム社会に徐々に浸透

2023/06/13 05:59 JST配信

 ホーチミン市直轄トゥードゥック市タオディエン街区の賃貸アパートで暮らすフィリピン人のカレンさん(女性・43歳)は、ベトナムで家事代行の仕事をして8年になる。最初の2年は外国人の家族の元で働き、その後の6年はベトナム人の家族の家政婦をしている。

(C) vnexpress
(C) vnexpress
(C) vnexpress
(C) vnexpress

 雇い主がベトナム人でも月給は1500万~2000万VND(約8万8800~11万8000円)と外国人と大して変わらず、時には高いことさえある。現在の仕事は家の掃除と3歳の女の子の世話をすることで、料理は頼まれていない。女の子の世話には、英語での会話や基本的なしつけなどが含まれる。

 カレンさんは毎月の生活費を除いて、約1200万VND(約7万1000円)をフィリピンにいる夫と子供に送金している。フィリピンで同じ仕事をする方が月給は高いが、ベトナムは物価が安いので多く貯められる。さらにベトナム人の雇い主はおおらかで、労働日が少なくなってもきちんと月給を支払ってくれるという。

 タオディエン街区の賃貸アパートは外国人の家政婦が多く住んでいることから「外国人家政婦村」と呼ばれている。近所に住むベトナム人のニャットさん(男性・35歳)によると、5年ほど前から外国人家政婦が増え始めた。「外国人家政婦村」ではさまざまな国籍の人が約20人暮らしているが、フィリピン人が一番多いという。「夕方になると、市場に買い物に行ったり子供を連れて散歩したりする姿を見かける」と話した。

[VnExpress 06:00 18/05/2023, O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 政府によると、国内における2015年の家政婦需要数は25万人に上り、ハノイ市とホーチミン市では全世帯の...
 最近、都市部では経済的に余裕のある家庭が増えつつあり、家政婦として英語の話せる外国人を雇う家庭が...
 「おしん」と呼ばれるお手伝い業は給料が安いというイメージがあるが、ベトナムで働くフィリピン人のお...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る