東南部地方クアンニン省教育訓練局における教育設備器具の取引価格水増し事件で、最高人民検察院が起訴状を発行した。近く開かれる裁判では、同局元局長のブー・リエン・オアイン被告(女)を含めた17人の被告が出廷する。
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被告らは、入札規定に違反し甚大な被害をもたらした罪および贈賄・収賄の罪で裁判を受ける。
この事件は、同局幹部らが2016年から2020年にかけて、NSJグループ(NSJ Group) やコンサルタント(NSJグループの関連会社)と結託し、教育設備器具の調達で取引価格を談合により水増しして、国に800億VND(約4億8000万円)の損失をもたらしたというもの。
NSJグループ傘下の企業各社は、談合により6つのパッケージを落札。このうち4つのパッケージについて、捜査当局は元の価格を証明する書類を回収できなかった。同事件で国がこうむる損失額は、元の価格を証明する書類を回収できた残り2つのパッケージによるもの。
同局幹部らは見返りとして、NSJグループから計300億VND(約1億8000万円)の賄賂を受け取っており、元財務企画部長のゴー・ブイ被告(男)が148億VND(約8900万円)、オアイン被告が140億VND(約8400万円)をそれぞれ受け取ったことが確認された。
なお、ブイ被告の家族は、本人が受け取った金額の全てを払い戻した。一方、オアイン被告は受け取った金額を自動車や不動産などの購入に充てており、全額を個人目的で使い果たした。これにより、オアイン被告は、最大の量刑が死刑となる刑罰枠で起訴された。