ハノイ市のベトナム美術博物館は3日、「バーチャルアート展示スペース(Virtual Art Exhibition Space=VAES)」のお披露目式を開催した。VAESは、同博物館と地場ベトソフトプロ(Vietsoftpro)が共同で2021年から構築してきたもの。
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VAESのデジタルスペースは、現実の空間をシミュレートした3Dでデザインされ、アーティストは自分のニーズに合わせて作品の展示方法を工夫することができる。利用者は、インターネットに接続されたデバイスがあれば、いつでもどこでも展覧会や芸術作品にアクセスすることができる。
最初となる今回のVAESでは、10件の展覧会を紹介している。うち7件はベトナム美術博物館やホーチミン市美術博物館、フエ美術博物館のコレクション、残り3件は個人アーティストのコレクションとなっている。
ベトナム美術博物館のグエン・アイン・ミン館長によると、VAESのアイデアはコロナ禍で各美術館や博物館が閉鎖され、芸術を愛する人々が芸術作品に触れる機会がなくなったことがきっかけだったという。ミン氏は「今後もVAESに多くの新機能を追加して、ユーザーの利便性向上を図る」と話した。