- 国家歴史博物館で保管、研究・展示計画も
- 23年8月に古美術品の違法取引捜査で発見
- 24年1月に手続き経て女神像引き渡し
文化スポーツ観光省文化遺産局は、ベトナムで盗難被害に遭ったヒンドゥー教の女神ドゥルガーの銅像が18日にベトナムに里帰りし、ハノイ市の国家歴史博物館に保管されていると発表した。今後研究に役立てるほか、展示・紹介する計画もある。
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駐英国ベトナム大使館は2023年8月、米司法省と米国土安全保障省がロンドン警視庁と協力して女神像を押収したことを、ベトナムの文化スポーツ観光省に通知した。女神像は古美術品の違法取引の捜査で発見され、ベトナムへの返還が提案された。
これを受けて文化スポーツ観光省は調査を指示し、この女神像が盗まれたドゥルガー像だと確認。米国土安全保障省とロンドン警視庁から女神像の引き渡しを受ける準備に入った。文化スポーツ観光省は2024年1月、必要な手続きを経て女神像の引き渡しを受け、古美術の運送会社とベトナムに輸送する契約を結んだ。
ドゥルガー像は全長191cm、重さ101kg。7世紀以降の作品で4本の腕がある。チャンパの民族の生活文化や宗教を反映した工芸品で、歴史的・文化的・芸術的価値を有する。ドゥルガー像の返還により、ベトナムの歴史と文化の多様性や統一性を紹介するコレクションがより豊かになり、国民の知識向上に貢献することが期待される。