- 資源環境省元幹部ら7人を起訴・在宅起訴
- イエンバイ省で鉱物・レアアース違法採掘
- 中国に密輸するなど違法に販売
西北部地方イエンバイ省で発生した鉱物違法採掘事件で、資源環境省の元幹部とイエンバイ省資源環境局の幹部・元幹部ら計7人が起訴、または在宅起訴された。
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最高人民検察院が逮捕状などの関連書類を承認した。これは、公安省傘下の密輸経済汚職犯罪捜査警察局(C03)が22日に明らかにしたもの。
7人には、元資源環境次官のグエン・リン・ゴック容疑者(男)、資源環境省傘下の地質鉱物総局元局長のグエン・バン・トゥアン容疑者(男)、イエンバイ省資源環境局のホー・ドゥック・ホップ容疑者(男)などが含まれる。
同事件は、タイズオングループ(Thai Duong Group)とその系列企業が、イエンバイ省バンイエン郡イエンフー村(xa Yen Phu, huyen Van Yen)にあるイエンフー鉱山の鉄鉱物とレアアース(希土類元素)を違法に採掘し、中国に密輸するなど違法に販売したもの。
C03は2023年10月に同事件の摘発に踏み切った。7人とは別に、これに先立ちタイズオングループ会長 兼 社長のドアン・バン・フアン容疑者(男)、副社長 兼 チーフアカウンタントのグエン・バン・チン容疑者(男)を含む14人の容疑者が既に起訴されている。
容疑者らは、天然資源の研究・探査・開発規定違反容疑、会計に関する規定に違反し甚大な被害をもたらした容疑、密輸容疑、犯罪によって得た資産を消費した容疑、公的資産の使用・管理に関する国家規定に違反し損失・浪費をもたらした容疑などで捜査を受けている。
これまでの捜査結果では、フアン容疑者らがレアアース1万1000t、鉄鉱物15万2000tを違法に採掘し、売りさばいたことが確認されている。
同事件をめぐり、捜査機関は、公的資産の回収を徹底し違反者を厳格に処分すべく、捜査範囲を拡大している。