- 標高3500m地点で立ち往生
- スイス民間航空会社が専門家を派遣
- 約14時間の救助活動の末に無事救出
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スイスの民間航空会社エアー・ツェルマット(Air Zermatt)のレスキュー部隊がマッターホルンの標高3500m余りの地点で立ち往生していたベトナム人登山者2人を救出した。
(C)VietnamPlus |
現地時間23日朝、マッターホルン山頂付近でベトナム人登山者2人が遭難したとの情報を受けた同社が迅速な捜索・救助活動を行い、約14時間かけて遭難者2人を救出。天候が悪く、空路・陸路での救出が困難だったため、同社はツェルマットの救助ステーションから専門家3人を派遣して、山頂まで登らせることを決定した。
シュヴァルツゼーまでケーブルカーで移動後、専門家らは遭難地点に到達して捜索。標高3500mの地点で遭難者2人を発見した。遭難者2人は複雑な地形に長時間立ち往生しており、重度の低体温症に陥っていた。
空路での救出が難しかったため、専門家らはロープを使って遭難者が滑落した地点まで降りて通常ルートまで引き上げた。悪天候で救助活動は困難を極めたが、なんとか遭難者2人をヘルンリヒュッテ(ヘルンリ小屋)まで運ぶことに成功。同社はヘリコプターを動員して遭難者2人を緊急搬送した。病院で治療を受けて体力が回復した登山者2人はその後、無事退院した。