- 4月開業の新ターミナルで雨漏り発生
- ガラス屋根から出発ロビーの床まで雨漏り
- 屋根ガラスの接着剤が剥がれたことが原因

ホーチミン市タンソンニャット国際空港の第3旅客ターミナル(T3)で7日、雨漏りが発生した。投資総額11兆VND(約610億円)をかけて建設され、開業から1か月も経っていない新ターミナルでの出来事だった。
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7日午後に降った大雨で、ガラス屋根から出発ロビーの床にまで雨漏りが発生した。ちょうど手続き待ちの乗客が多い時間帯だったこともあり、現場は混乱し、水の拭き取り作業にスタッフが駆り出された。
新しく完成したばかりのターミナルで発生した雨漏りを受け、プロジェクトの品質に疑問を持つ人もおり、ある乗客は「たった一度の雨で床に水が流れ込むとは信じられない」と話した。
第3旅客ターミナル建設プロジェクト管理委員会によると、雨漏りの原因は屋根ガラスの接着剤が剥がれたことによるものだという。その日、ホーチミン市は猛暑で、屋根部分の温度が摂氏70度にも達し、接着剤の粘着力が低下して隙間から雨水が漏れたとみられる。
復旧作業は8日に開始され、今後1~2日で完了する予定だという。ただし、同管理委員会によると、予定より2か月前倒しでの開業となったことで、他にも十分に試験運用されていない設備があり、壁のタイル仕上げなどが不十分な場所もある。
T3は4月19日に開業し、タンソンニャット国際空港の混雑緩和と国内線の運用能力向上が期待されているが、今回のトラブルを受け、本格運用にはもうしばらく時間を要する見込みだ。
なお、現時点でT3は、ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)のホーチミン~ハノイ線とホーチミン~バンドン(東北部地方クアンニン省)線の国内線2路線のみで利用されている。