- デシジョンラボのAI利用状況レポート
- 国産AIが「Gemini」「Meta AI」上回る
- 国産「AI Hay」、教育とエンタメ融合
地場市場コンサルタント会社デシジョンラボ(Decision Lab)が全国600人の利用者を対象に実施した「ベトナム人消費者の人工知能(AI)利用状況レポート」2025年版によると、国内で開発されたAIプラットフォーム「AIハイ(AI Hay)」が、海外大手の「ジェミニ(Gemini)」や「メタAI(Meta AI)」を上回る満足度を獲得した。
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満足度ランキングでは、「チャットGPT(ChatGPT)」が51%で首位だが、「AI Hay」が47%で2位に躍進し、「Gemini」(36%)や「Meta AI」(27%)を大きく上回った。「AI Hay」は特に教育とエンターテインメントを融合させた点が評価された。
利用率は「ChatGPT」が81%でトップ、続いて「Gemini」が51%、「Meta AI」が36%となっている。ベトナム人は平均して2つのAIプラットフォームを併用している。
調査対象者の78%が直近3か月以内に少なくとも1つのAIサービスを利用し、33%は日常的にAIを活用している。また、55%が有料サービスを利用していることも明らかになった。
特に18~24歳のZ世代は86%がAIを利用し、40%が毎日利用している。知識労働者(ナレッジワーカー)や大学生(92%)、オフィスワーカーや経営者(78%)の利用率も高く、学歴が高いほどAIの利用が活発な傾向がある。
AIの利用を選択する主な理由として、時間の節約(67%)、学習の簡便化(60%)、創造性の促進(51%)、精度の向上(48%)が挙げられている。用途別では、学習・仕事、エンターテインメント、日常生活、創作、健康の5分野で活用が進んでいる。
各プラットフォームの特徴は、「ChatGPT」が翻訳や専門業務サポート、「Gemini」や「ディープシーク(DeepSeek)」が学習やスキル習得、「Meta AI」が日常会話に強く、「AI Hay」は教育とトレンド情報の双方で存在感を示している。