- 送り出し機関の会計違反・贈収賄事件
- 元労働傷病兵社会次官を収賄容疑で逮捕
- 労働者の資金を搾取して「袖の下」捻出

ホアンロン人材派遣(Hoang Long CMS、ハノイ市)をはじめとする複数の送り出し機関に関する会計違反・贈収賄事件で、旧労働傷病兵社会省の元次官で現内務次官であるグエン・バー・ホアン容疑者(男)が収賄容疑で逮捕された。
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これまでの捜査結果によると、ホアン容疑者は在任中に、法律に違反した「サブライセンス」の取得を企業に義務付け、企業活動に障害を生じさせることで、旧労働傷病兵社会省指導部と同省傘下の海外労働管理局(DOLAB)に「袖の下」を渡させていたとされる。
「袖の下」は、企業が労働者に対して法定水準を大幅に超えるサービス料金を課すことで捻出されたもので、労働者の資金を搾取する構造となっていた。労働者の多くは山間部や貧困地域出身の低所得者層で、借金を抱えて渡航費用を工面していたことから、社会的な波紋も大きい。
旧労働傷病兵社会省の複数の幹部も同じ容疑で逮捕、または在宅起訴された。
同事件に関連し、ホアンロン人材派遣を含む複数の送り出し機関の経営幹部も会計に関する規定に違反し甚大な被害をもたらした容疑などで逮捕され、捜査を受けている。
当局は捜査を拡大しており、資産回収や関係者の責任追及を進めている。