ベトナム近代絵画のパイオニアとして知られる画家ナム・ソン(Nam Son、本名:グエン・バン・トー)の絹絵「神聖な礼服(Le phuc linh thieng、1932~1933年作)」がこのほど、フランスのオークションハウス「アグット(Aguttes)」でオークションにかけられ、手数料込み106万2720EUR(約1億9700万円)で落札された。同氏の作品として初めて100万EUR(約1億8500万円)を超え、過去最高額を記録した。
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同氏の孫で研究者のゴ・キム・コイ氏によると、この作品は絹絵の技術が最も成熟した時期に描かれた最高傑作の一つ。1933年にフランス植民地省の所有となり、その後、現在にいたるまでフランスの個人コレクションに収蔵されていた。
作品には、アオザイや頭巾など北部地方特有の衣装をまとった20代の女性が、袈裟を修繕する様子が描かれている。女性は前を見つめて物思いにふけっており、作品に深い趣を与えている。袈裟は謙虚さや質素さ、神聖さに加え、修行の徳などを象徴しているという。
背景の右上には、波と岩山が描かれた錦の祭壇布と、吉祥を象徴する模様が描かれている。祭壇には2匹の龍が月を挟む「双龍争珠」の装飾が施された香炉が5つ置かれている。右下には漢字で「神剣湖」、左には「剣湖阮南山人」という落款、左下には「阮南山印」の印章とローマ字で「Nguyen Nam Son」のサインがある。
ナム・ソン(1890~1973年)は旧ビンイエン省(現・北部地方フート省)生まれ。1925年にフランス人画家ビクトル・タルデュ(Victor Tardieu)と共にハノイ市でインドシナ美術学校を創立し、教育に携わり、生涯で400点余りの作品を残している。




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