ベトナムの人口、2061年からマイナス成長の見通し

2026/07/15 06:12 JST配信

 財政省傘下統計局(NSO)の最新予測によると、ベトナムの人口増加は2060年頃に停止し、2061年からマイナス成長に転じる見通しだ。

(C) Tuoi Tre
(C) Tuoi Tre

推計シナリオと人口減少の加速

 中位推計の場合、2074年のベトナムの人口は約1億1420万人になる見通し。一方、低位推計では1億0390万人にとどまり、高位推計では約1億1850万人に達すると予測されている。

 中位推計の場合、2024~2029年の人口増加率は年平均+0.66%を維持するが、その後は鈍化し、2061年からマイナス成長となる。2019年の予測に比べ、増加停止の時期が3~8年早まった。

 低位推計の場合、マイナス成長の開始はさらに10年早い2051年となる可能性がある。2069~2074年には年平均▲46万1000人が減少すると予測されている。

 一方、高位推計で合計特殊出生率(Total fertility rate=TFR、1人の女性が一生に産む子供の平均数)2.01人が維持されれば、2074年まで微増が続く見込み。しかし、人口減少のペースは全体的に加速しており、2069~2074年の減少幅は2019年予測の年平均▲0.18%減から同▲0.44%減に拡大している。

地方別の動向と社会への影響

 地方別では、出生率の低い南部メコンデルタ地方ビンロン省が2034年に最も早く人口増加が停止する見通し。2045~2049年には同省のほか、南部メコンデルタ地方ドンタップ省、同カントー市、同カマウ省、南部地方タイニン省、南部メコンデルタ地方アンザン省の計6省・市でマイナス成長になると予測されている。

 ホーチミン市は2049年に人口増加が停止し、ハノイ市は増加率が約+0.3%に低下するものの、両市は国内最大の都市規模を維持する見込み。

 長期間のマイナス成長は急速な高齢化や労働力不足を招き、社会保障システムへの圧力を増大させる。そのため、ベトナムは人口置換水準(長期的に人口規模を維持するために必要な出生率)の維持へ政策の焦点を移しつつある。


© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

新着ニュース一覧

 財政省傘下統計局(NSO)の最新予測によると、ベトナムの人口増加は2060年頃に停止し、2061年からマイナ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 南中部地方ダナン市ホアバン村(xa Hoa Vang)人民委員会は、16歳未満の児童・生徒を対象に、携帯電話お...
 財政省傘下税関局のデータによると、2026年上半期(1~6月)の自動車・自動車部品の輸入総額は前年同期比...
 ハノイ市では、多くの重点交通インフラ事業が一斉に進められており、都市の姿が変わりつつある。土地収...
 政府は、デジタル市民の育成に関する決議第66.22号/2026/NQ-CPを公布した。同決議は2026年8月15日から2...
 全日本空輸(ANA)が出資するベトナムのフラッグキャリアであるベトナム航空[HV
 韓国の格安航空会社(LCC)パラタ航空(Parata Air)は13日、ソウル(仁川)~ハノイ間の定期便運航を開始し...
 ホーチミン市旧ホックモン郡のドンタイン村(xa Dong Thanh)警察で、窓口手続きを案内する人工知能(AI)...
 南部メコンデルタ地方カマウ省のバクリエウ街区とアンスエン街区で、8月28日(金)から9月1日(火)にかけ...
 全国の20以上の空港を管理・運営するベトナム空港社[ACV](Airports Corpo
 HRアジア(HR Asia)が発表した「HRアジア・アワード2026(HR Asia Awards 2026)」で、ベトナムで事業を展...
 南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)で11日に発生した高速船転覆事故をめぐり、ベトナム...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)はこのほど、日本の経済産業省に...
トップページに戻る