イーレックス、ベトナムでバイオマス混焼試験を推進 補助金採択

2026/07/14 13:26 JST配信

 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)はこのほど、日本の経済産業省による令和7年度「資源国脱炭素化・エネルギー転換技術等支援事業費補助金」に採択された。同社は、ベトナムの石炭火力発電所におけるバイオマス燃料の混焼事業を推進していく。

(C) イーレックス
(C) イーレックス

 この補助金は、ベトナム石炭鉱産グループ(Vietnam National Coal Mineral Industries Group=ビナコミン=TKV)傘下のビナコミン電力[DTK](Vinacomin - Power Holding Corporation)が所有する南中部地方ダナン市のノンソン石炭火力発電所におけるバイオマス燃料の混焼試験に対して交付される。混焼試験は9月に開始する予定だ。

 ベトナムでは電力需要が年率+10%程度で増加しており、石炭火力発電が電源構成で最大となり、全体の約3分の1を占めている。ベトナムは2050年までのカーボンニュートラル達成を宣言しており、「2021~2030年国家電力開発計画及び2050年までのビジョン(第8期電力計画=PDP8)」において、稼働から20年以上が経過した石炭火力発電所で、バイオマスなどの混焼を開始する方針を示している。

 イーレックスはこれまで、日本国内でバイオマス発電事業を展開し、石炭火力のバイオマス転換・混焼に関する知見を蓄積してきた。ベトナムでも、2025年度に国内初となる既設石炭火力発電所でのバイオマス燃料混焼試験を実施しており、安定運転に関する基礎データと実績を得ている。

 同社はベトナムやカンボジアで脱炭素に向けた事業を展開しており、2026年4月にはビナコミン電力と混焼事業の商用化に向けた覚書(MOU)を締結した。2027年度にはカンボジアでのバイオマス発電所および太陽光発電所や、ベトナムのイエンバイバイオマス発電所、トゥエンクアンバイオマス発電所の運転開始を予定している。


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