- 石炭火力へのバイオマス混焼などの覚書
- 22年9月調印、25年7月有効期限
- 石炭火力発電所2基で8月と9月に混焼試験
再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、国営ベトナム石炭鉱産グループ(ビナコミン=TKV)傘下のビナコミン電力[DTK](Vinacomin - Power Holding Corporation)との間で2022年9月に調印した石炭火力へのバイオマス混焼などに関する覚書を更新するため、覚書の付録書を6月17日付けで締結した。
![]() (C) イーレックス |
イーレックスとビナコミン電力は、ビナコミン電力の既設石炭火力発電所におけるバイオマス燃料の混焼技術の共同検討について、2025年7月を有効期限とする覚書を締結していた。
今回、新たな付録書で当初の覚書の期間を2年間延長し、東北部地方ランソン省のナーズオン(55MW×2)と東北部地方タイグエン省のカオガン(57MW×2)の2基の石炭火力発電所で8月と9月に混焼試験を行うことに合意した。
自国で調達可能なバイオマス燃料の石炭火力発電所での混焼は、二酸化炭素排出量を削減できると同時に、エネルギー自給率の向上も図ることができる重要な施策の1つとなっている。
この試験の成功とその後の混焼運転の商用化により、イーレックスは、ベトナムが目指す2050年までの「カーボンニュートラル」の実現とベトナムのエネルギー自給率の向上に貢献していきたい考えだ。また、混焼によって創出されるカーボンクレジットの獲得も目指している。