アデレード:地元で人気のベトナム雑貨・レストラン

2006/07/16 07:12 JST配信

 今、オーストラリアではベトナム旅行がブーム。それに伴い、ベトナム料理レストランや雑貨店にはベトナム系以外の客が急増中。

 オーストラリア在住のホアン氏が雑貨店を始めてから3年になる。店にはベトナムから輸入した商品が並び、日増しに客足が増え、景気は良くなっている。驚くべきことに、この雑貨店の客の多くはベトナム系オーストラリア人ではないのだ。ベトナム人でもあまり買わない葬式用の金紙や故人が地獄で使うための紙幣、発酵調味料、またはベトナム旅行中に虜になったベトナム料理の食材を求めて、地元のオーストラリア人が買い物に来るのだ。

 南シドニーに住むグッドウインズ夫妻も当紙の取材に、ベトナムは今観光サービスの欠点が日増しに改善され、質とレベルが上がってきていると熱く語る。同夫人は「イタリアの五つ星ホテルよりホーチミン市の五つ星ホテルのほうが安い上にサービスの質やレベルが良かったわ。2007年にはもう一度ベトナムを訪ねる予定よ。私は再びホイアンを尋ね、市場に行き、料理を作りたいの。特に雷魚のターメリック炒め(チャーカーラーボン)をね。」と、語ってくれた。

 オーストラリア人の中で、油の使用が少なく野菜を多く食べるベトナム料理は大人気。ベトナム系オーストラリア人が少ないアデレードのような街でもベトナム料理レストランが登場し人気を集めている。ディン氏がオーナーの「ベトナム」という名前のレストランも予約が必要な人気店だ。記者が取材で訪れた日も夜10時にならないと予約は取れず、その時間にもかかわらず、同店はアジア人ではなくオーストラリア人客で埋め尽くされていた。

 店を持って初めの4年間、経営は苦しく、赤字が続いた。そんな時、ひとつの悲劇が店を襲った。少女が店内で射殺され即死したのである。ディン氏は彼女のために祭壇を作った。「これからは私の事を見守り支えてください。」という、思いからである。それから、幸運の女神が彼に微笑んだのである!その事件以降、彼の店は有名になり、雑誌や新聞でも取り上げられるようになったのだ。

 もちろん、彼も料理とサービスの質とレベルの向上に専念し邁進した。彼の店にはオーストラリアの有力紙(The Australian/Herald Sun/The Advertiser等)に取り上げられた記事が所狭しと飾られ、同店はベトナムとオーストラリアの文化交流の場になっている。今、彼は南オーストラリアのベトナム系サッカーチームのスポンサーでもある。

[2006年6月5日 Tuoi tre紙 電子版]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 世界各国のベトナム料理店は、毎日地元の住民や観光客で賑わっている。以下は海外で人気を集めているベ...

新着ニュース一覧

 VIETJOベトナムニュースが11月に配信した記事のアクセス数ランキングをご紹介します。 1位:有名女...
 東京で4日、第1回日本・ベトナム外務・防衛次官級協議(次官級2+2)が開催された。この協議は、4月に行わ...
 三菱自動車工業株式会社(東京都港区)は1日、ベトナムにおいて、新型ミッドサイズスポーツ用多目的車(SU...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市ニャーベー村には、貧しい人々や身寄りのない人々の最期を見送ることに人生のすべてを捧げ...
 オートローダーやロボットシステムなどの自動化装置の設計・製作・販売を手掛ける株式会社ワイエムジー...
 アスファルト舗装工事や各種舗装工事などを手掛ける日豊建設株式会社(大阪府豊中市)は、ベトナム現地法...
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ホーチミン市保健局はこのほど、日帰り利用の1日型デイサービスモデルの発展を奨励すると発表した。サ...
 コンビニエンスストア「GS25」を運営する韓国のGSリテール(GS Retail)はこのほど、ベトナムで展開する...
 中国人観光客は2日から、ベトナム国内で越境QRコード決済「ベトQRグローバル(VietQRGlobal)」を通じて...
 動画配信サービス「Clip TV」が、12月31日をもってサービスを終了する。  これは、公式ウェブサイ...
 パスワードマネージャーを提供するノードパス(NordPass)は、流出したログイン情報を基にパスワードの利...
 ブイ・タイン・ソン副首相は、2035年までに実施するエネルギー分野の国家重点事業を承認する首相決定第...
 政府は2日、外国人が電子ビザで出入国できる国境検問所を新たに41か所追加する決議第389号/NQ-CPを公布...
 2026年の新暦正月は、元旦が木曜日にあたるため、2026年1月1日(木)の1日のみ休日となる。  また、2...
トップページに戻る