ベトナム女性バックパッカー、世界を駆ける

2011/05/08 06:45 ICT配信

その後、兄の奥さんの出産が近いという知らせを聞き、彼女は帰国を予定より早めることにした。ペルーから飛行機でベトナムへ帰り、ちょうど病院に到着した時が姪っ子の誕生のときだった。南米での長旅を終えての帰郷だった。

 彼女は兄と2人兄妹。この4年間は家族と別々の正月だった。正月の度に家族に電話をかけては努めて元気な声を出して母を安心させようとしたが、母親の声を聞くと涙が抑えられなかった。家族のために旅をやめることを考えることもしばしばだという。「アフリカまで到達したら、旅を終わらせて母と一緒に住み、働くつもりです。」と彼女はいう。

 彼女は旅の中で様々な経験を得て、今度はその経験を実のあるものにしていかないといけないと考えている。家庭を築いたり、仕事をして安定した生活を送っている友人が多い中、彼女には定職もなく、お金も旅行にほとんどつぎ込んでしまっている。「旅行中には様々な思いがめぐっていました。電話をかけてきたり、気遣ってくれる友人もたくさんいました。どこにいようと、彼らが友達であることには変わりないのです。」

 現在、彼女は南アフリカへ旅立つことを計画中だ。「南アフリカからスタートして西アフリカ、アフリカ中部、東部、北部とめぐるつもりです。豊穣で美しいアメリカの大地ですが、危険も多い。何事もなければ、9ヶ月か1年かそれより長く旅を続ける予定ですが、何かあった時には6~8ヶ月で切り上げないといけないかもしれません。」

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