ベトナムニンジンの栽培で貧困削減を

2011/06/12 08:21 JST配信

 しかし、ゴックリンは育ったものの薬効成分であるサポニンの含有量が、自生地のものに比べ4分の1しかなかった。ホアンさんたちは各地で試験栽培した結果から、2003年にコントゥム省トゥモロン郡テサン地区を本格的な栽培地とすることに決めた。ダラット市から品種改良の専門家を招いて研究を続けた。

(C) Tien Phong, Huynh Kien
(C) Tien Phong, Huynh Kien

 ゴックリンの栽培は困難を極める。自生種を植えかえても生き残る率は20~30%止まり。種をつけたと喜んでいると、翌日には鳥に食べられてしまう。ネズミにもニンジンをかじられる。日照りにも弱く、台風ももってのほかだ。森林が痛むとゴックリンも育たないので森林保護も必要だ。

 大変な苦労だが、夢もある。最近の調査で、現在の栽培地の周囲に約5000ヘクタールもゴックリン栽培に適した土地があることが分かった。ホアンさんは、地元住民らに森林の保護とゴックリンの栽培を任せて、貧困削減につなげたいと考えている。さらにその先は、収穫したゴックリンを加工した製品を海外に輸出する。

 5月5日にホーチミン市で科学技術省の主催によるセミナーが開かれ、ゴックリンをベトナムの特産品として研究開発する案について話し合われた。参加者らは、国レベルの指導委員会または機関の設置を政府に提案することで一致した。コントゥム省当局はこのセミナーで、ある民間企業がゴックリンを栽培していることを発表した。ホアンさんの夢が一歩前に進んだ。

前へ   1   2   次へ
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市でこのほど、オタネニンジン(朝鮮人参、高麗人参)と同じウコギ科の一種であるベトナム人参...
 トスアンドゥオン薬局のフン・トゥアン・ザン博士が所有するベトナム原産の薬用人参「ゴックリン」が5...
 東南部タイニン省チャンバン郡アンティン村でマスクメロンをビニールハウスで生産し、成功している夫婦...
 軍隊医療アカデミーの科学者らはこのほど、バイオマス技術を活用して実験室内で「ゴックリン・ニンジン...

新着ニュース一覧

 英国の大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds=QS)が発表した最新の大学ランキング...
 大型蓄電池の製造・販売などを手掛ける株式会社パワーエックス(岡山県玉野市)はこのほど、ベトナム向け...
 地場ベトナムグリーンハウス(Vietnam Greenhouse)とデンマークのバイオテクノロジー企業であるノボネシ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 南部地方タイニン省チャンバン街区のチャンバン郵便局の門前に、40年近く前から営業している小さな新聞...
 ホーチミン市人民裁判所は18日、米国への人身売買を目的として養子縁組を装い、子どもを買い取っていた...
 米国ニューヨークの国連本部で開催された第36回国連海洋法条約(UNCLOS)締約国会合で18日、ベトナム外交...
 オーストラリアの経済平和研究所(IEP)が発表した「世界平和度指数(Global Peace Index=GPI)」2026年版...
 ホーチミン市で5月に数字選択式宝くじの特賞である830億VND(約5億1000万円)超を当てた男性が、今度は南...
 ホーチミン市の家禽卵市場で約20%のシェアを占める大手卵生産会社のビンタインダット・フード(Vinh Th...
 ホーチミン市人民裁判所は18日、臓器売買あっせんルートの裁判で、主犯格のブイ・ティエン・ルック被告...
 滑走路の延伸や関連設備の改修などのため、3月から一時閉鎖されている南中部地方ラムドン省のリエンク...
 LOGIQ株式会社(沖縄県那覇市)は、グローバル開発体制を強化するため、ハノイ市に子会社「LOGIQ R&Dベト...
 日本貿易振興機構(ジェトロ)ハノイ事務所は、日本企業における海外大学との連携ニーズの高まりを受け、...
 ハノイ市警察は19日、「リゾート会員権」の販売を装った大規模な詐欺事件について、推定被害総額が2兆7...
 ホーチミン市人民評議会は19日、2026年半ばの定例会議を開催し、交通や都市整備など多数の重点インフラ...
トップページに戻る