タイ版ギネスブックは3月26日、南中部沿岸地方ニントゥアン省出身のズオン・アイン・ブーさん(男性・27歳)を「抜群の記憶力の持ち主」として認定した。
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タイ・バンコクのチュラーロンコーン大学で開かれた審査会でブーさんは、2時間にわたり世界206か国・地域の政治・経済・文化・社会に関するデータ2万2248項目の記憶力を披露した。審査は、ランダムな質問に加えて、分析力が求められる関連質問に回答する形で行われた。
抜群の記憶力でタイギネスに認められたブーさんだが、元々はいわゆる落第生だった。中学時代、追試は日常茶飯事、学力はいつも学年最下位で、留年したことすらあった。学力が低過ぎるあまり、どの高校からも入学を断られる始末。仕方なく職業訓練センターへ入ったが、この挫折がブーさんにとって人生の転機となった。
ブーさんは一念発起し、あえて自宅から約40kmも離れた職業訓練センターを選び、毎日自転車で通って中学生と一緒に学んだ。そして同センターを修了し、トップの成績でホーチミン市人文社会科学大学に入学することができた。