ハノイ市お墨付きの理髪店、60年の歴史と誇り

2016/03/06 05:22 JST配信

 店の責任者で、この道38年の男性理髪師のダオ・スアン・タンさんは、女性理髪師たちは店の「宝」で、彼女たちの力あってこそ、男性理髪師も増えて、今日のマウジック理髪店があるのだと話す。

(C) tuoitre
(C) tuoitre

 彼によると、かつてハノイには理髪店が数店しかなく、マウジック理髪店の外にも長い行列ができていた。初めは公務員が主な客だったが、後に需要に応えて様々な層の人たちを相手にするようになっていった。

 「1970年代には理髪店の代金も非常に安く、1か月働いてもたったの36VND(現在のレートで約0.18円)にしかならなりませんでした。誰もが必死で働いていた頃だったので、夜遅くに髪を切りに来る人もいました。テトの大晦日、閉店までお客さんが途切れず、家に帰った頃には新年を迎えるカウントダウンが始まっていた年もありました」と、タンさんは懐かしそうに語った。

 マウジック理髪店は、かつて国家元首や多くの国会議員らの髪を切っていた。1988年から1996年にかけてハノイ市共産党委員会の書記を務めていたファム・テー・ズエット(Pham The Duyet)氏は、ハノイ人の美しいイメージとして、国内外の人々の髪を切るこの店を保持していくよう管理会社に対して求めたという。

 2012年には、世界各地の散髪について研究する日本人研究者が、マウジック理髪店を訪れた。この研究者は日本に帰国した後、理髪店に手紙を送った。手紙には、高貴な散髪のアイデンティティを保っていることに対する感謝と、末永く店が活動を続けていけるよう、皆を激励する言葉が書かれていたという。

前へ   1   2   3   4   次へ
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

新着ニュース一覧

前編はこちら  烈士(戦死者)の遺骨
 商工省傘下国家競争委員会は、シンガポール系配車アプリ大手グラブ(Grab)の現地法人グラブベトナム(Gra...
 ポスト印象派を代表するオランダの画家フィンセント・ファン・ゴッホの作品をテーマにした多感覚型イン...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 英国のタイムアウト誌(Time Out)が発表した「2026年の世界ベストストリートフード都市(The world’s bes...
 デジタル旅行プラットフォーム「アゴダ(Agoda)」を運営するアゴダ・カンパニー(Agoda Company、シンガ...
 世界ラーメン協会(WINA)によると、2025年におけるベトナムのインスタントラーメン(即席めん)需要は、前...
 観光不動産開発を中核とする地場系コングロマリット(複合企業)サングループ(Sun Group)傘下のサン・フ...
 みずほ銀行が出資する元国営4大銀行のベトコムバンク[VCB](Vietcombank)
 世界3大ミスコンの一つである「ミス・ワールド(Miss World)」の第73回(2026年)大会が、8月8日から9月5...
 チャン・タイン・マン国会議長はハノイ市で5日、ベトナムを公式訪問中のタイのソポン・ザラム下院議長...
 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)子会社
 ホーチミン市警察は5日、著作権・著作隣接権侵害の容疑で、歌手のグエン・ティ・ヒエン容疑者(女)と、...
 ホーチミン市上級人民裁判所は5日、同市人民委員会傘下の金・宝飾品大手であるサイゴンジュエリー(Saig...
 南中部地方ダナン市ホイアン街区(phuong Hoi An、旧クアンナム省ホイアン市)の世界文化遺産である旧市...
 ベトナムの情報通信(IT)最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)グルー
トップページに戻る