ダナンで最後の雨合羽の補修職人、時代とともに変化する需要の中で

2022/12/11 08:23 ICT配信

 フンブオン通りはダナン市のメイン通りで、カイラン三叉路バスターミナルとコン市場、ハン市場を結ぶ通りでもあるため、常に人々の往来が多い場所だった。雨合羽の補修の仕上がりに満足した客の紹介でさらに客は増え、父子はいつも忙しくしていた。ガイさんはまた、大判のナイロンの布を購入し、雨合羽の完成品を作って売ったりもした。

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 そして、この地域の多くの人々がガイさんの仕事を学び、道具を購入して、まだ家屋もまばらだったこのフンブオン通りで雨合羽の補修屋を開いた。徐々に、チーラン競技場の周辺などの他の通りでも雨合羽の補修屋が増えていった。

 週末になると、他の地域から競技場にサッカーの試合を観戦に訪れる人々が、「潜水艦のように補修します」という看板を掲げた補修屋に破れた雨合羽を預け、試合が終わると受け取りにきていた。

 雨合羽の破れの大きさや位置に応じて料金は1万~2万VND(約57~114円)で、全体の補修で3万VND(約170円)ほどだった。

 「補修した後の雨合羽は潜水艦のように頑丈で、防水性もばっちりだということを客に示すために、『潜水艦のように』という看板を掲げるんです。もし、補修した後に水が滲みるようなことがあれば、返金します」とラインさんは説明した。

 ラインさんは既婚で、ホアンジエウ(Hoang Dieu)通りに住んでいる。夫はもともと大工で、お金は出たり入ったり。ラインさんの仕事と合わせて息子と娘を育ててきた。しかし、14年前から夫は脊椎の痛みに苦しみ、働くことができなくなってしまった。一家の生計はラインさんの仕事と、子供たちの収入に頼ってきた。

 ただ、この10年近くで、雨合羽の補修をしにフンブオン通りを訪れる人はほとんどいなくなってしまった。多くの人が、破れた雨合羽を直すことなく、1回の補修よりも安い数千VND(1000VND=約5.7円)で使い捨ての雨合羽を購入するようになったからだ。

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