混み合う大学の中庭で、身長110cmのグエン・ティ・フオンさん(女性・23歳)は、まるで小学生が足早に歩く大学生たちの中に迷い込んだかのように見える。
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フオンさんは北部紅河デルタ地方ニンビン省旧キムソン郡出身で、父親はおらず、幼い頃から母親と一緒に、母方の祖父母と叔父の家の近くで暮らしていた。小学2年生の時、まれな病気で身体の成長が止まり、身長は110cmのままで止まってしまった。
フオンさんは、友人にからかわれることもあったが、母親の愛情とサポートのおかげで劣等感も乗り越えてきた。母親のグエン・ティ・タムさんは、毎日娘を学校まで送り迎えし、食事や睡眠も気にかけた。「母のそばにいると、自分は小さいままでもいいんだと感じられました」とフオンさんは語る。
しかし、フオンさんが高校1年生の時、タムさんは脳卒中で倒れ、半身不随になってしまった。タムさんの口元は歪み、記憶力も低下し、性格も子供のようになった。「目の前にいるのが自分の母親だと思えず、とてもショックでした」とフオンさんは当時を思い出す。
フオンさんとタムさんは、親戚や近所から経済的な支援を受けながら、慎ましく暮らした。幼い頃から母親に守られて育ったフオンさんが、今度は母親のために料理を覚え、入浴やトイレの世話をしなければならなくなった。
タムさんが転びそうになり、助けようと駆け寄ってもフオンさんの小さな身体では支えきれず、一緒に倒れてしまい、涙を流しながら助けを求めたことも何度もあった。
心配で泣き続ける姪のフオンさんを見て、叔父のグエン・ディン・ティンさん(42歳)は、「自分が恵まれていないなんて、決して思ってはいけないよ。手足があるだけで幸せなんだから。ニック・ブイチチを見てごらん。手足がなくても、何だってできるんだよ」とフオンさんを叱った。




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